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龍村光峯の帯の力
龍村光峯の帯のすばらしさも、しっかりお伝えしなければなりません。
これって、私の使命かもしれません。

物の良さって、そこに有って見ているだけでは、十分に伝わらないのです。

縦にして見たり横にして見たり、他のものと比べたり
時間をかけて、その周囲や相反するものと比較対照して見えてくるものが有ります。
時代というフィルターにかける必要も有ります。

光峯の帯は、品質とセンスが申し分なく、揺れ動く今の時代の波もさらりと吸収してしまうほどで、
時を超えて日本の良さを世界にアピール出来る力を持つと思います。

織物美術家として、織物を美術の域まで高めた光峯のすごさと
初代龍村平蔵という天才的な織物家の血を受け継ぐ人としての才能をみる思いです。

初代龍村平蔵のすごさは多くの方が認めるところでしょう。
その作品を見ると、完全に織物を超えて、高い芸術の域まで行っていて、体が震える想いです。
そこに使われた多くの発明工夫のすごさと熱意にも驚嘆いたします。
私が最も尊敬する織物家です。

光峯の帯の真価を一番お伝えできるのは、この本袋帯 稿蒔絵です。

IMGP3914.jpg

IMGP3930.jpg

多くの色と多くの表現手段を使ったこの帯は、縦糸と横糸が織り合わさって出来る風合いを超える素材感を見せてくれます。
方向を変え、強弱を変え、光沢感を変え、色合いを変えながらも、すっきりとしたまとまりと
美しさを保ちながら強い表現をしつつ、おきものを引き立ててくれます。

IMGP3934_20110729203228.jpg

ざらざらとした所やすべすべした所などが自由自在に織り広げられています。

このように織るためには、糸の準備と染め、織り方など多くの手間と工夫と技が必要です。
多くの職人さんが分業で成り立つ西陣で、この仕事を行っている光峯の力量が伝わってきます。

多くの色が入っている帯は、それだけおきものに合わせ易いです。
同じく、多くの風合いを持つ帯も、それだけ大きな許容量を持つことになります。

それらを、センスという手綱でまとめて完成させることに行き着くまでの大変さは
この帯の中にすべて込められていますね。

この帯は、ピンクをベースにしていますから、青、グレー、白、黒などの色のおきものには
合い易いのですが、イエローベースのおきものには弱いかもしれません。
しかし、実際には、黄色もアクセントカラーとして使われていることから
イエローベースのおきものにも良く合います。

また、多くの色と多くの線表現をしているのに、線をぼかすような織り方をした部分があり
強さを和らげる織表現の箇所も有ります。

このことから、沢山の柄が入ったおきものも、すっきりコーディネート出来ることが多いです。

その典型的な例が、この滝沢晃の訪問着に合わせた時です。

IMGP4003.jpg

IMGP3854.jpg

この着姿、きものも帯も、お互いが引き当て合っていると思いませんか?

このからし色の訪問着を主役にして、緑の帯も銀の帯も茶色の帯も素敵に合うことでしょう。

しかし、このピンクベースの光峯の帯を合わせた時ほどの多様性や上品さには及ばないのではないかと思います。

この様な効果が出るのは、卓越した織表現で、光の補色効果 プリズム効果 残像効果の3つを利用しているからともいえます。

補色効果とは、反対色を引き出すことです。
補色とは簡単に言えば『反対色』の事で、お互いがお互いを際立たせて、
より一層、その色に見せる効果があります。 

プリズム効果とは、絹の断面が三角になっていることから、
一般的な光の屈折率とは異なっって、透明なガラスや水晶などの多面体のように
波長の異なる光が虹色に分かれて、透明で瑞々しいつややかさを見せてくれます。

残像効果とは、補色対比によって人の目の錯覚を起こさせて、例えば、きものの中から
帯の中の1色を引き出させるような見え方をすることです。

多くの色に合うこの帯は、黄色のおきものに合わせれば、帯の中の黄色が浮き出して見え
緑のおきものに合わせれば、帯の中の緑が浮き出して見えるというような作用があり
それは、結局、色んな色のおきものに美しく調和するという結論になり
帯としての高い力となります。

こちら本袋帯 永竹文も、強さの中に女らしい上品さが漂い、素敵な帯です。

IMGP4170.jpg

また、光峯の長男 周の作品 亀あそびも、若々しい力を感じるもので、遊び心が感じられて、かつ上品です。

IMGP4002.jpg




未分類 | 20:38:25 | Trackback(0) | Comments(0)
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