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私が米沢で出会った作家さんは、すごかったです!
山に囲まれた盆地、米沢でご夫婦で作品を作り続ける山崎世紀さんは
ぼくとつな言葉の中に、私が見逃せないすばらしい手法と情熱を語って下さいました。

その紬は、飛鳥絞り草染めと呼ばれる見事なものでした。

玉繭を使った、とても薄くて軽い白生地を織り、それを独特の手法で絞り
草木で染めたものです。
紬の中に、これほどの技があるのかと驚きました。

1)玉繭で作る白生地の薄さ軽さ

沢山の驚きがあるのですが、まず、白生地がすごいです。
縦糸にも横糸にも45%の玉繭を使っています。
縦糸に、ふしの多い玉糸を使って織ることは、とても、とても大変なことです。

一般的に「玉繭を使っています」といわれる紬は、横糸に玉繭を使っています。

横に比べて縦に玉繭をこんなに沢山使うことは
「織る」という作業をとても困難にします。

熟練した山崎さんさえ、白生地を織ることが大変難しいとおっしゃいます。

出来上がった白生地は、驚くほど薄くて軽いのです。
1反が620g程度です。

つまり、抜群の着易さです。

IMGP0809.jpg
IMGP0812.jpg
IMGP0816.jpg
IMGP0817.jpg

2)

次に、この白生地を織って、絞りを施します。

絞りには、山崎さんが長年の試行錯誤を繰り返して完成させた
いくつかの方法が有ります。

反物をとても小さな状態に折りたたんだ後
糸で細かく縫って行きます。

IMGP0844.jpg

この「細かく縫う」作業が、途方もなく精緻で沢山の量です。

私が驚いて、「すごいですねえ~」と口をあけていると

「いやあ、これは簡単さ。すぐに出来る」とおっしゃるのです。

しかし、どう考えても、すぐに出来るはずが有りません。

じゃあ、山崎さんにとって、難しいって何よ?

と、思いました。

それをお聞きすると、「一番むずかしいのは、これさ」

ということで見せてくださったのが、紫の扇面の草木染めの訪問着です。

IMGP0841.jpg

この訪問着は、扇面に見える柄の部分をとても細かく縫っています。

IMGP0835.jpg

これは、色違いです。

その後、草木で何回も染めます。

草木は、季節ごとに取れる月見草、泡立草、茜、バラ、紫紺、栗、くるみ、紅花、ふきのとう
などを使います。

IMGP0813.jpg
IMGP0833.jpg

絞りの技術はとても高くて、絞り屋さんが時々聞きにくるようですが
やはり、どうやってやるの?というような創造性の高い高度な技に驚かれるということです。

紫の訪問着に、紅花の袋帯を合せました。画像851

茜で染めたこの着尺は、とても着回しが効きそうです。

IMGP0865.jpg
IMGP0867.jpg

可愛い風車は、縦にやさしいラインが入っていて、
どうやって絞ったの?というようなものです。

IMGP0873.jpg
IMGP0875.jpg

こんな着尺もあります。

IMGP0882.jpg
IMGP0876.jpg

九寸名古屋帯や着易い無地の着尺も有ります。

IMGP0861.jpg
IMGP0859.jpg
IMGP0856.jpg

白生地を作ることも、糸で絞ることも、草木で染めることも、とても大変だと思うのに
更に驚くことがありました。

失敗が少ないのです。

大変な工程を抱えたこの紬作りは、どの工程で間違っても取り返しが付きにくいと思うのですが
失敗がほとんど無いと気軽におっしゃいます。

私は、情熱を持ったご夫妻が他人任せにすることなく
真剣勝負で愛情深く作っているので、失敗が少ないのだという
大きな学びをいたしました。

本当に見事な紬です。

この季節にしか採れないという雪菜というお漬物を、こたつに入って
いただきました。

米沢の風土に溶け込んだ、日本の輝かしい高い技術の紬に触れることが出来ました。

この紬は、山崎世紀さんが多くの困難を乗り越えて、たどり着いているものです。

着ていただいてこそ、この大きな日本の財産が生きます。

皆様の身に纏っていただいて、一層輝く日を迎えることが出来ますように
私は、精一杯、この紬のことを伝えさせていただきます。

1月中旬まで、日本橋きもの人で、実際にご覧いただけます。

3月には、米沢の山崎さんを訪問させていただく募集を近日開始させていただきます。



未分類 | 11:06:29 | Trackback(0) | Comments(0)
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